闇と光 弍


「よかった…。椎…」

さっきよりも、涙を流す私に、流星も椎も優しく笑うだけだった。

「愛莉ちゃん。これは、愛莉ちゃんのせいじゃないからね。だから、気にしないで、ね?」

「……うん…」

優しく笑って言う椎に、私は頷くことしか出来なかった。

「じゃ、ちょっとやらないといけないことがあるからまた、来るね」

私は、そう言って病室を出た。


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