闇と光 弍


「愛莉…」

顔を上げようとすると、ギュッと大翔に抱き締められた。

「ひろ…」

「愛莉…。アイツのことは、忘れろ…」

耳元から聞こえる大翔の声は、聞いたことないぐらい弱々しかった。

「大翔…」

私が、名前を呼ぶと大翔は離れて俯いた。

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