闇と光 弍
「そう。確かにちょっと複雑な気持ちだけど、あれは、悲しくて泣いたわけじゃない。だって流星はもう彼氏じゃないから。私のいまの彼氏は大翔だから」
「それ、反則…///」
大翔は、そう言ってさっきみたいにギュッと抱き締めた。
「ホントに、俺でいいのか?」
「大翔じゃなきゃ、いやだから」
私も、大翔の背中に腕を回した。
「あとから、赤城のとこに行くって言っても無理だぞ…?」
「行かないよ」
もう、忘れるって決めたから…。
絶対行かない。