闇と光 弍

私は、この時思った。



まだ、好きなんだって…。

忘れてないんだって…。


そして、私が一番、聞きたくない言葉を
流星は言った…。

「秋華…会いてぇ…」

衝撃的だった…。
言葉が、出て来なかった。

変わりに出てくるのは涙。

『会いてぇ』

確かに流星は、そう言った。
会いたい?


そんなに、秋華さんのことが好きなの?

じゃ、なんで私のこと好きって言ったの…?

なんで…キス、したの?



「ねぇ、流星…」

私は、聞こうとした。


でも、聞けなかった。

誰かに遮られたから…。


< 45 / 369 >

この作品をシェア

pagetop