澄んだ空の下で

「…なんのつもり?」


腕から視線をサエコに送る。

笑みもなにも作らずに無表情に視線を向けるあたしにサエコは、更に笑みを作った。


「なんのって、遊ぼって誘ってんの」

「だから、それが何で?」

「もしかして若菜怒ってる?」


サエコはいかにも心配そうなそぶりを見せてあたしの顔を覗き込んだ。


「怒ってないけど、今更おかしいでしょ?」

「なーにが?」

「なんで今更誘うのって…」

「今更も何も、そー言うの関係なくない?」

「え?」

「前までずーっと仲良かったんだし」

「でも、今は違うでしょ?」

「だからやり直そうって言ってんの」

「…ごめん、無理だから」


掴まれた腕を離すと、サエコの表情は一瞬にして変わった。

あたしを睨む瞳。

その冷たい瞳からあたしはスッと視線を避けた。


「あたしがレオと寝たから?」

「…-―っ、」


反射的に視線がサエコに向く。

思わず出て来たその名前に息が詰まりそうになった。


…なんで、今レオの名前が出てくんの?

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