澄んだ空の下で

「どう言う…意味?」


サエコはあたしの言葉にフッと短く息を吐き捨て、あたしを更に身構える。


「若菜は知んないけど、あたしはレオが好きだった」

「…え?」


あまりの言葉にこれ以上言葉を出せずにいた。


サエコが、レオを?


「若菜が付き合う前からずっと好きだった。そして若菜がレオと付き合ってる時もずっと好きだった」

「…嘘、でしょ?」

「嘘じゃない。ほんと」

「じゃ、なんで言わなかったの?」

「レオが若菜を選んだからだよ」

「……」

「若菜と付き合う前え、レオに告白した。でも、レオは好きな奴が居ると言った。それが若菜だった」

「……」

「だから諦めようって、若菜を応援しようって、そう思った」

「……」

「でも、そんな時…ある人が若菜が好きだから話をつけてほしいと言ってきた」

「……」

「若菜はレオと付き合ってたから無理って断ったけど。でもその人はこう言ったの。あたしがレオを好きな事、若菜に言うぞってね」

「……」


サエコは思い出すかのように悲しく笑った。

< 177 / 447 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop