澄んだ空の下で
「それは避けたかった。あたしの気持ちを若菜には言えなかった」
「言って、くれれば――…」
「じゃ、言ったら別れてくれたの?」
「……」
その言葉に思わず口が継ぐむ。
考えても、それは無理で。
あの頃は本気でレオが大好きだった。
大好きで、大好きでたまらなかった。
「そんな簡単じゃないって、分かるでしょ?」
「……」
「だからあたしはソイツと寝たの」
「…え?」
「若菜の口封じだよ」
「あたし…の?」
「そう。バレたくないから…若菜に知られてほしくなかったから、あたしはソイツの口封じの為に寝た。好きでもないのに、何度も寝た」
「…っ、」
あたしの、所為?
「おかしいでしょ?ソイツ、若菜の事スキだったんだよ?でも、あたしと平気で寝る様な奴。それを1年も続けた。所謂セフレってやつだよ!!あんた、…若菜の所為で」
「……っ、」
思わずサエコの口から改めて聞くと、どうしようもないくらいに胸が締め付けらてた。