澄んだ空の下で
「ま、そー言う事です」
ニコっと口角を上げる美奈子。
「ねぇ、彼はいくつ?」
「うん?一つ上だよ」
「へー…学生?」
「そうだよ」
「そっか」
「えー、なに?若菜ちゃん?」
「え?」
「なんかいつもと違う」
「いつもって?」
「んー、ほら。いつもより聞いてくれるから」
「そう?」
「そうだよ」
「そんな事ないと思うけど」
言いながら再び足を進めるあたしの背後から、
「いつもと違うよー」
美奈子の笑った明るい声が飛び交う。
そんな美奈子の事を少しだけ知れた様な気がした。
今でも何も知らない美奈子の事。
それが最近少しづつ身近に感じて来たようにも思えた。