澄んだ空の下で
目の前で握りしめるスマホの画面にメッセージが表示される。
****
ミナコ
****
若菜ちゃんが謝る事じゃないよ。
ごめんね、あたしの所為で。
あたしが若菜ちゃんを傷つけてしまったから…
明日、学校に来てね。
****
読んだ後、見上げてた手をベッドへと倒す。
窓に当たる雨粒が激しくて、その音だけが頭の中をいっぱいにする。
だけど、それを遮る様に泣きそうな顔をする美奈子の顔が浮かんだ。
「なんでっ、」
あたしに構うの?
ほんとなら気分が優れない時は、いつもあのビルで景色を見るけど、今日はそうにもいかない。
降り続ける雨が激しくて、夕立どころじゃない。
明日、晴れるといいけど。