僕の可愛いお姫様
「本当に大丈夫。高校の頃から瑞穂はずっとあんな感じなんだよ。
それを莉世が庇ってくれる。それの繰り返しなの。
だから、本当にもう慣れっこだよ。」
随分と無理をして笑った。
けれど悟られないように、注意して、笑った。
泉はどこか腑に落ちない様子で、それでも諦めた様な笑みを浮かべた。
「ん。解った。
でも何かあったら直ぐに言えよ。」
くしゃっと少し乱暴に撫でられた頭部に、僅かだが掌の温度を感じる。
あぁ、この人が好きだ、と
今は全然関係のない事を思ってしまった。
彼と今こうしている事、私達が恋人同士だという事、だから泉の優しさや想いを独り占め出来ている事。
そこには大前提にお互いがお互いを好きだからという理由があっても、
もしも私が泉の彼女じゃなかったら、その想いは他の誰かの物なんだと思えば怖かった。
今の私には、「泉以外の誰か」なんて考えられない。
それは泉も同じだという保証はどこにも無い。
そうであればいいと、ただ願うしかないんだ。
それを莉世が庇ってくれる。それの繰り返しなの。
だから、本当にもう慣れっこだよ。」
随分と無理をして笑った。
けれど悟られないように、注意して、笑った。
泉はどこか腑に落ちない様子で、それでも諦めた様な笑みを浮かべた。
「ん。解った。
でも何かあったら直ぐに言えよ。」
くしゃっと少し乱暴に撫でられた頭部に、僅かだが掌の温度を感じる。
あぁ、この人が好きだ、と
今は全然関係のない事を思ってしまった。
彼と今こうしている事、私達が恋人同士だという事、だから泉の優しさや想いを独り占め出来ている事。
そこには大前提にお互いがお互いを好きだからという理由があっても、
もしも私が泉の彼女じゃなかったら、その想いは他の誰かの物なんだと思えば怖かった。
今の私には、「泉以外の誰か」なんて考えられない。
それは泉も同じだという保証はどこにも無い。
そうであればいいと、ただ願うしかないんだ。