僕の可愛いお姫様
「本当にごめん。昨日の夜、あんまり眠れなくて…。
昼寝してたらこんな時間なんだもん。私もびっくりしちゃった。」

おどける様な私の口振りに、受話器の向こう側から、ふふ、と泉の笑う声が漏れた。

「梅雨李らしいや。
あぁ…でも…。梅雨李に何かあったんじゃなくて本当に良かった。」

過保護だなぁと思う反面、嬉しくもあった。
泉は心配性過ぎるところもあるけれど、それだけ大事にされてるって事だ。
こんな彼だから、ついつい甘えてしまう。
それを「喜び」として彼が受け取っている事も、私には解っていた。
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