僕の可愛いお姫様
それからの莉世は元気だった。
底抜けに明るかった。
カラ元気なのでは、と心配する私をよそに、とにかく明るかった。

莉世はやっぱり強かった。
あの日見た、彼女の揺れるスカートの裾。
そこに感じた哀しみ、絶望。

「女の勘は鋭い。」と言う。
或いは察していたのかもしれない結末に、失ってからの莉世の決意は強く、堅かった。

這い上がろうとする。
必ず希望はあると信じている。
いや、「元の二人」はもう、望んでなどいないのかもしれない。

終わってしまっても、「終わらない」、これから続く「友達」としての光。

過去に愛した人の幸せを間近で見守る事は容易ではないだろう。
けれど莉世は、ソレを成し遂げようとしている。

「大切な人の幸せは、自分の幸せ」だと、信じている。

彼女は強く、美しかった。
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