僕の可愛いお姫様
「うっそ。絶対Aだと思ったのに。」

ドカッと私の前に座った莉世は、一口お茶を飲んで、美味しそうに生姜焼きを食べている。

やっぱり生姜焼きもいいなぁ、なんて無い物ねだりをしながら、最後のプチトマトを口に含む。

「生姜焼きも美味しそうだね。」

でしょ、と応えながら、私の完食した器に視線を走らせ、「本当にBてー?」と今だに訝しがる。

私がどちらを選ぼうと、莉世が困る事は無いのに…。

「そうだよ。」

「だって…。」

納得いかない様な表情の莉世に、あぁ、と思い当たる。

「ここよ。こ・こ…。」

ポンポン、と胃袋辺りをして見せる。

「…そういう事。」

莉世は漸く納得いった様だ。

「そ。ここ。
美味しいよね、しっぽ。」

しっぽがメインなの、と苦笑いして、莉世は生姜焼きを食べる事に専念した。

その彼女を見て、私は安心する。
良かった。食欲もちゃんとあるんだ、と。
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