僕の可愛いお姫様
「瑞穂と付き合う事が出来た後はね、私、もっと不安になった。
…おかしいでしょ。」
己を嗜める様に、莉世は目を閉じて、ゆっくりと息を吐いた。
やっぱりか、と思った。
大切な人が自分のものになった時。
喜びと幸せと、更に大きな不安。
莉世に感じた「不安定」を、莉世自身、自覚していたんだ。
「梅雨李が泉と付き合う事を決めた時、本当に安心したの。
親友に彼氏が出来て、幸せそうで、良かったねって気持ちよりも、『自分の為の安心』の方が素直に大きかった。
自分が嫌で嫌で堪らなかった。
梅雨李に彼氏が出来れば、瑞穂も流石に諦めるだろう。
泉は、瑞穂にとって、もう親友だったから…流石に…って。
そんな事ばっかり考えてる自分が嫌で…。」
目を閉じたまま、眉間に僅かに皺を浮かべて軽く横に首を振った莉世は、未だに当時の己から解放されず、今も自分を責め、悔やんでいる。
「私」という存在が、「私の意志」を尊重しないまま、親友を苦しめている。
そしてこうして親友が告白する最後まで、私は事実に気付かないでいた。
私の知らないところで苦しみ続けた莉世に、かける言葉なんてものが、あって許される筈がない。
…おかしいでしょ。」
己を嗜める様に、莉世は目を閉じて、ゆっくりと息を吐いた。
やっぱりか、と思った。
大切な人が自分のものになった時。
喜びと幸せと、更に大きな不安。
莉世に感じた「不安定」を、莉世自身、自覚していたんだ。
「梅雨李が泉と付き合う事を決めた時、本当に安心したの。
親友に彼氏が出来て、幸せそうで、良かったねって気持ちよりも、『自分の為の安心』の方が素直に大きかった。
自分が嫌で嫌で堪らなかった。
梅雨李に彼氏が出来れば、瑞穂も流石に諦めるだろう。
泉は、瑞穂にとって、もう親友だったから…流石に…って。
そんな事ばっかり考えてる自分が嫌で…。」
目を閉じたまま、眉間に僅かに皺を浮かべて軽く横に首を振った莉世は、未だに当時の己から解放されず、今も自分を責め、悔やんでいる。
「私」という存在が、「私の意志」を尊重しないまま、親友を苦しめている。
そしてこうして親友が告白する最後まで、私は事実に気付かないでいた。
私の知らないところで苦しみ続けた莉世に、かける言葉なんてものが、あって許される筈がない。