僕の可愛いお姫様
莉世が一度、大きく息を吸って、吐く音が聞こえた。
一瞬の間を置いて、ゆっくりと話し出す。
「だから私はね、『戦う』事を選んだの。
どちらを失うか、どちらを手に入れるか、選べないのなら、どっちも選んじゃえ!って、欲張りな私は決めたの。
どんな逆境だって越えてやるって決めた。
ズルい手を使えば、いずれ両方を失う事は解ってた。
だったら正々堂々と戦ってやろうじゃない、って。
私は、臆病な自分と戦ったの。
どれだけ拒絶されたって諦めなかった。…諦めたくなかった。
瑞穂がね、私の気持ちに応えてくれた時、本当に本当に…これだけ頑張ったのに『信じられない』って気持ちが強くて。
でも夢じゃないんだって。
やっと瑞穂の隣に立てたんだって、日に日に実感するごとに本当に、幸せだった。」
声の色がはっきりと変わった莉世を少しだけ見れば、その当時を思い出す様な、とても幸せそうな顔を、けれど、その頃からの「未来」を、既に見透かしていたかの様に、哀しい色を宿していた。
一瞬の間を置いて、ゆっくりと話し出す。
「だから私はね、『戦う』事を選んだの。
どちらを失うか、どちらを手に入れるか、選べないのなら、どっちも選んじゃえ!って、欲張りな私は決めたの。
どんな逆境だって越えてやるって決めた。
ズルい手を使えば、いずれ両方を失う事は解ってた。
だったら正々堂々と戦ってやろうじゃない、って。
私は、臆病な自分と戦ったの。
どれだけ拒絶されたって諦めなかった。…諦めたくなかった。
瑞穂がね、私の気持ちに応えてくれた時、本当に本当に…これだけ頑張ったのに『信じられない』って気持ちが強くて。
でも夢じゃないんだって。
やっと瑞穂の隣に立てたんだって、日に日に実感するごとに本当に、幸せだった。」
声の色がはっきりと変わった莉世を少しだけ見れば、その当時を思い出す様な、とても幸せそうな顔を、けれど、その頃からの「未来」を、既に見透かしていたかの様に、哀しい色を宿していた。