ラスト·ラン~マラソンで~【TABOO】
しばらくしてスタートした。自分のペースで走っていると和磨が応援してくれている姿が見えた。

それに小さく手を振る。その応援が少しずつペースを速めていった。

「鳥井、速いな。大丈夫か?」
「芹澤先生。多分、大丈夫です」
「…少しペースを落とせ。後が怖い」
「はい」

いつもペースにしようにもどうしても速くなってしまう。
マラソンは速ければ良い訳じゃない、下手したら体力がなくて完走出来なかったら絶対に後悔する。
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