Suger and Spice


ガタン…ガタン…

あれ。
今日はいつもより揺れが大きい気がする…

なんか気持ちよくて寝ちゃい…



ガクンッッ


「おわっっ」
「だから言ったのに。」

私は、座っている最低男に
上から抱きつくような感じで
倒れかかってしまった。


恥ずかしっ…


でもまわりを見渡すけど、
電車内には誰もいなかった。



次はあたしの降りる駅。

結構田舎だからか、人ほとんどいない。



「ごめん」
「ううん、大丈夫だよ。
席あいてるし、座りなよ」
「…うん」
「やっぱ俺ビンゴ〜」
「は?」
「寝不足でしょ?」


確かに昨日は寝れなかったけど…


「なんでわかんの?」
「そうだなー…」


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