Suger and Spice
…はずなんだけど。
なぜかずっとこいつは私の隣にいる。
ちょっと走った。
陸上で中学の最高記録持ってる私に、
そこらへんの男がついてこれると思うなよ。
10分後…
「ハァッ…ハァ…」
「せいかちゃーん、体力ないね〜」
なんでこいつは息ひとつ乱さずについてきてんの。
「っるさい…ハァ…」
でもなんか今日はおかしい…
部活引退したとはいえ、身体重すぎる…
まいっか。こいつも、勝手にしなさい。
気づいたら、駅だった。
改札を通って、電車に乗り込む。
座れるところ、1ヶ所。
なんかフラフラする。
でも大丈夫大丈夫。
「あんた、座っていいよ」
「いやいや、せいか座りなよ」
「いい。」
「ふーん…あとで痛い目あってもしらないよ」
「…痛い目なんかあいません」
最低男の前の吊革につかまった。