Suger and Spice
キューピッド
入学して1ヶ月。
なかなか学校にも慣れてきた。
そして学校の昇降口で、
またあいつの声がした。
「せいか、おはよ」
最低男、加藤だ。
「…」
「ねぇねぇ無視?」
「…」
「ねぇねぇ」
「…」
入学してから1ヶ月。
私は加藤に毎日のように
昇降口で話しかけられる。
そして無視し続ける。
教室に着くまでの間、
ずっとなんかしら一人で喋る加藤。
教室に入ると、美風が来た。
「星夏おはよーっ!」
「おはよ」
美風に話しかけられると、
なぜか加藤は去っていく。
ま、助かるけど。
「昨日のクイズ、みた?
翔馬くん、
ちょーかっこよかったよねー!」
「えー翔馬て誰?」
「星夏って俳優とかアイドルに疎いよね!」
「興味ないもん」
「ねぇねぇ小出さん」
いつも通り会話をしていると、
肩を叩かれた。
振り替えると、同じクラスの女の子。
名前はたしか…小泉リカちゃん。
ふわっふわの巻き髪に
ぱっちりとした二重の可愛い子。
クラスの男がやたら可愛いって噂してた。
…あたしはなんか苦手だけど。
裏の顔は性格悪そうで。
「…ん?」
「ちょっと、今日の昼休み、
話したいことあるんだけど、
ご飯食べたら
中庭来てくれないかなぁ?」
…上目遣い、と。