Suger and Spice

思わず、息を飲む。





でも。

そいつは興味無さそうに私を一瞥すると、

スタスタと歩きだした。


…なんなの…無愛想に…


無愛想なやつが、いっちばん嫌い!


「ちょっ…待って!」

腕をつかんだ。
気だるそうにこっちを向く彼。


「ちょっとあんた!
人にぶつかっといて無視?
ふざけんな!謝って!」
「…」
不機嫌そうな顔の彼。
何も言わない。

「何か言ってよ」
「…」
「喋れないの?」
「…」
「調子のっ「うざい」




…うざい?



私が!?

…あっけにとられた。
怒るを通り越してしまった。


呆然として彼の背中をみていると
チャイムが鳴った。


「やっべ!」

ダッシュで昇降口に走る。

クラス発表、見とかなきゃなんだった。


えーと…


…あった。

B組。


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