Suger and Spice
良いんだか悪いんだかだけど、
聞いたことある名前はひとつもない。
後ろに気配を感じ、
バッと振り向くと、あの男がいた。
うっそ同学年かい…
私は彼を睨んで、
教室に向かおうとした…ら。
いきなり彼に腕を捕まれた。
「ねぇ」
「…なに?」
「スカートめくれてるよ」
「あ。」
スカートがめくれて
私のピンクと黒のお気に入りが丸見え。
最っ悪だ…
まわりには誰もいなかったけど、
入学早々パンツ見られるなんて最悪。
「プッ」
彼は私を鼻で笑って、
スタスタと歩きだした。
もーやだ。
彼を数メートル前に、
私も教室に歩きだした。
B組は3階の一番奥。
階段昇って廊下を歩いて…
前を歩く彼は、
一向に教室に入ろうとしない。
…あれ。
彼が入った教室は、
3階の一番奥。
…あれ。
私が行こうとする教室も
3階の一番奥。
ちょっと待って………
B組の教室に入ると、
やっぱりいた。
まさかの…
同じクラ…ス。