人魚姫
十二時の鐘がなるとあることがおこるんだ・・・

一階の時計の鐘が12回目なり終えた頃だった

人魚が海から顔を出し岸辺に座ると満月に向かって歌い始めた

とてもきれいな歌声で

僕は一度人魚と話をしてみたいと思うけど

たぶん人魚はすぐに逃げてしまうだろうから

僕は二階の部屋から眺めるだけで我慢した

人魚を見てられるのはたったの10分程度

少ない時間だけど毎日歌ってくれるなら僕はそれで十分だ

人魚の髪の色はピンクで星の砂の髪飾りをしている

顔はまだ見たことない

そう考えごとをしていたら

人魚の歌声が消えた

もう10分たったの?

時間がすぎるのは早い

人魚が海の中に潜るまで僕は見送った

人魚は気づいてないみたいだけど

実はいつも見送るとき手を振るんだ

バイバイ、明日も来てね?って

見送った後僕は眠りにつく

人魚の夢を見るためにね

人魚の夢を見るときにはいつも同じところで終わってしまうんだ

でもその内容はよく覚えてない



メイド「朝ですよ?起きてください!アクア王子!」
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