画面じゃなくて俺を見つめて。
「…こう?」
「んー…もうちょっと感情込めてよー!」
いやね、れんに触れられるのは良いけど。
座るれんを後ろから包み込むように抱きしめる。
ちょうどそこにれんの耳があったから、ふっと息をかけてみた。
「ひゃぁっ!?」
お、良い反応だけど…
「さすが舜ちゃん!ネタの宝庫だねー!」
…そう来るよな、うん。予想してたわ。
何をやってもれんの思考は小説に繋がるから、一瞬恥ずかしがったと思ったらすぐに元通り。
いや、顔を輝かせる。
ちなみに俺はれんの小説を読んだことはない。否、読めない。
甘ったるいのを書いてるそうだし、恐い。
俺の行動全てが書かれてそうだ…。