《続》俺様ホストに愛されて
どうしてこういうセリフをサラッと……。
「だったら……リュウはあたしをドキドキさせる天才だよ」
いつもいつも、リュウの発言にドキドキしっぱなしなんだから。
「へー」
リュウは唇の端を上げながらニヤリと笑った。
う、なんだか嫌な予感。
「どんな時にドキドキすんだよ?」
「そ、それは……」
いっぱいあるけど、恥ずかしくて言えないよ。
今この瞬間もドキドキしてるだなんてことは、もっと言えないけど。
「秘密‼」
「俺らの間に隠し事はナシだし……ほら、早く言えよ」
「い、言わないよ……恥ずかしいもん」
腰に回された腕がギュッとあたしを捉えてる。
そんなことにも、いちいちドキドキしてしまう。