《続》俺様ホストに愛されて
「ム、ムリっす……ただでさえ辰巳さんに敵対視されてるんで」
まるで百面相のように、コロコロノボル君の表情が変わって行く。
敵対視……?
「なんで?」
意味がよくわからない。
「いや……それはっ……内緒です」
頬を赤く染めたノボル君は、もじもじしながら顔を俯かせた。
そしてちらっとあたしの目を見て、口元を緩める。
「お前……わかりやすすぎだろ」
「ノボルさん、可愛いっす」
「う、うるせー」
はやし立てる周囲に、ノボル君はさらに頬を真っ赤にさせた。