《続》俺様ホストに愛されて
「あれ以来あの女とは出くわしてないっすか?」
心配そうにノボル君があたしの顔を覗き込む。
ノボル君が言うあの女は、多分みゆちゃんのことだろう。
蓮夜さんから聞いた話によると、あの時イッキさんに言ったのはノボル君らしい。
だから心配してくれるんだろう。
「大丈夫、あれからは会ってないよ」
心配させまいとにっこり笑った。
「そうっすか……なら良かったっす」
人差し指で頬をポリポリ掻きながら、ノボル君もにっこり笑う。
太陽みたいな眩しい笑顔は、ずっと前から変わっていない。
「そろそろ敬語はやめにしない?同い年なんだしさ」
頬の次に髪を触ったノボル君に向かってそう言った。