《続》俺様ホストに愛されて
「も、もういいじゃん。今日はおめでたい日なんだからさ」
憧れてることを知ってるし、ノボル君が悪いわけじゃないからついつい庇ってしまった。
それに
あたし達のせいでせっかくのお祝いムードを壊しちゃうのは申し訳ない。
今日はおめでたい日なんだから。
だけど、それは逆効果だったみたい。
「ノボルの味方すんのかよ?」
み、味方って⁉
子どもか!
「とにかくその話は後で……てっ、ちょっ、どこ行くの?」
リュウはあたしの腕を強引に掴むと、部屋の中をスタスタ歩いてリビングの扉の方へと引っ張った。
「悪い、俺ら帰るわ」
え……⁉
もう?
まだ30分しか経ってないのに。
「姫ちゃん、またね」
ひらひら手を振るイッキさんに、軽く会釈をして見せる。
ヒロさんとユメさんはやれやれといった様子だったけど、にこやかに送り出してくれた。