SAKURA【短編】
樹のベッドで朝を迎えた私は
起き上がろうと体を起こすと
あっという間に
樹の腕の中にまた戻される
『もう、起きなきゃ
今日、お祖父様のお墓参りに行くって
言ってたじゃない』
『もう少しだけ、ねっ?
ここんとこ、連勤で疲れてて…』
と、言いながらも
私に覆い被さってくる樹
『疲れてる癖に何する気?』
『相変わらず君はお堅いなぁ…』
と、言いながら私の胸元を見て
『やっぱり、何度見ても妬ける』
そう、言うと樹は
今も尚、私の胸元に
色鮮やかに残る
赤い小さな花びらの様な痕に
重ねるように強く口づけた
起き上がろうと体を起こすと
あっという間に
樹の腕の中にまた戻される
『もう、起きなきゃ
今日、お祖父様のお墓参りに行くって
言ってたじゃない』
『もう少しだけ、ねっ?
ここんとこ、連勤で疲れてて…』
と、言いながらも
私に覆い被さってくる樹
『疲れてる癖に何する気?』
『相変わらず君はお堅いなぁ…』
と、言いながら私の胸元を見て
『やっぱり、何度見ても妬ける』
そう、言うと樹は
今も尚、私の胸元に
色鮮やかに残る
赤い小さな花びらの様な痕に
重ねるように強く口づけた