淫らな夜
“じゃあ、やめる?”


既に身体の奥が疼いていたのに、彼のメールに泣きたくなる。


そんな私の気持ちを知ってか知らずか、


“嘘だよ”


続けざまに送られたメールに安心した。


“ブラ、外してごらん”


言われるがままにそっと手を後ろに回した。


いつからか始まった秘密の行為。


背中では彼氏の寝息が聞こえているというのに、私の手は止まらない。


「んっ……」


布団を頭まで被って押し殺しても、微かに洩れる声にさらに欲情してしまう。
< 2 / 3 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop