可愛いおねだりの仕方



なんで会いたいって、そう一言いえないのかな。

つまらない意地をはって、損をするのは私なのに。

二次元じゃあるまい、ツンデレキャラなんてウケるわけがない。サムいだけだ。


可愛くなれたらいいのに。

何度目かわからないそれを胸の中で繰り返し、はぁと小さく息をついた。



「可愛くなりたいなぁ…」



一向に先の見えぬ考えに囚われていると、不意に肩を叩かれる感触がした。

ピクリと肩を震わせつつ、背後を振り返る


< 3 / 5 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop