可愛いおねだりの仕方
「あのねぇ。先輩をからかうんじゃありませんっていつも言ってるでしょ!?」
「からかってませんよ、挨拶ですよ挨拶」
私が必死になって言い寄っても、彼は風のようにへらへらとそれをかわす。
おまけに「ほんと可愛いですねぇ先輩は」なんて言い出した。
「可愛くなんか…!」
咄嗟に言い返そうと開いた唇を、彼の指が遮る。
「十分可愛いですよ。
ねぇ先輩、そんな可愛くなりたいんなら、俺が可愛いおねだりの仕方、教えてあげますよ」
顔が、近づく。
ああ、こんなの、だめなのに。
