ポケットに婚約指輪


「……だ、め」

「うわ、すげぇ」

「やあっ」


恥ずかしくて、目の淵が熱くなってくる。

彼の指が立てる音が、私の罪を証明している。
嫌だなんて言葉だけだ。体の方がずっと正直に反応している。


「だめっ」

「まだ言う? ハイハイ、いいよ。菫は罪を背負うのがイヤなんだよな」

「んっ」

「じゃあ言えなくしてあげる」


息もできないくらい激しいキスをされた。
それと同じくらい激しい指での愛撫も。

残っていた衣服を、いつ脱がされたのかもよく分からなかった。

気がついたら私は何も纏っていない状態で荒い息を繰り返し、彼は息の上がった私を魅惑的に眺めながら、服を脱いでいた。


「可愛いなあ、菫は」


楽しそうにそう言いながら、私の両足を掴む。

もう、どうにでもなればいい。
確かに私は彼に欲情していて、抵抗なんて口だけだ。

キレイ事ばっかり言っていたってどうにもならない。


彼を受け入れるつもりでじっとしていると、、玄関の方で電話が鳴った。

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