BrandNewDay
千鶴が僕の中に入った後、僕は学校の屋上で呆然と立ち尽くしていた。
「何なんだよ…一体」
意味わかんない。一体千鶴は何がしたいのか分からなかった。
(帰らないのか?)
頭の中で響き渡るような感じで聞こえる千鶴の声。
「帰るけどっ!もー訳わかんなくなったじゃん!」
と、言いながら僕は屋上を後にし、帰ろうと階段を降りて右に曲がろうとしたその時、思い切り誰かとぶつかった。
……いったぁ…
「ごめん、大丈夫?」
前を見ると、女の子のような顔立ちの学ランを着た僕よりも細い男の子がしりもちをついていた。あれ?どこかで見たような…。
「あ…はい。こちらこそごめんなさい」
男の子は、立ち上がると謝ってぺこり頭を下げる。胸元に下がっている十字架のペンダントが気になる…。
「一年生…だよね?名前聞いていいかな?」
僕より年下に見える男の子はにこり微笑んで答える。
「はい、一年五組の高城羽音(たかぎはおん)です」
…ん…?高城羽音?もしかして……。
「あ、芥と蛍の弟!?」
「…あ、はい。兄たちのお友だちですか?」
一見、目がクリンとしておとなしそうなんだけど、芥と蛍に似てると言ったら髪の色、瞳の色くらいだ。でも羽音くんとは実際何度か会ったことがある。
「何なんだよ…一体」
意味わかんない。一体千鶴は何がしたいのか分からなかった。
(帰らないのか?)
頭の中で響き渡るような感じで聞こえる千鶴の声。
「帰るけどっ!もー訳わかんなくなったじゃん!」
と、言いながら僕は屋上を後にし、帰ろうと階段を降りて右に曲がろうとしたその時、思い切り誰かとぶつかった。
……いったぁ…
「ごめん、大丈夫?」
前を見ると、女の子のような顔立ちの学ランを着た僕よりも細い男の子がしりもちをついていた。あれ?どこかで見たような…。
「あ…はい。こちらこそごめんなさい」
男の子は、立ち上がると謝ってぺこり頭を下げる。胸元に下がっている十字架のペンダントが気になる…。
「一年生…だよね?名前聞いていいかな?」
僕より年下に見える男の子はにこり微笑んで答える。
「はい、一年五組の高城羽音(たかぎはおん)です」
…ん…?高城羽音?もしかして……。
「あ、芥と蛍の弟!?」
「…あ、はい。兄たちのお友だちですか?」
一見、目がクリンとしておとなしそうなんだけど、芥と蛍に似てると言ったら髪の色、瞳の色くらいだ。でも羽音くんとは実際何度か会ったことがある。