BrandNewDay

　｢あははっ！そっかぁ。千鶴くんはやらないといけないことがあるから、未練たらたらで、蓮にとりついたのかー…ふんふん｣

　色々話を聞いた兄さんは、笑いながら納得してた。いや、適当に解釈しすぎだよ、兄さん…。

　｢兄さん！｣

　｢まぁまぁ、いいじゃないか。…で、オレは蓮と血が繋がってるしね。決定的には言えないけど、だから見えるんじゃないかな？｣

　｢俺っ、豊さんに会えたのが、すっごいうれしいっす！｣

　千鶴はとかなんとか言いながら、すごい目がキラキラしてる…。そんな千鶴に構わず僕は兄さんが作ったチャーハンを運んでいた。

　｢千鶴くんは食べれないんだよね？｣

　｢多分無理ですね…一応霊なんで…くそー、豊さんのチャーハン食べたいよー…｣

　気持ちは分かるけども。そんなに見るなっ。あげたくなるから！僕は千鶴の前で食べているのだ。机にべったりくっついて見てくる千鶴お構い無しに僕は食べ進める。

　｢で、千鶴くん？｣

　｢はい｣

　｢オレなんとなーく、君のやらないといけないこと…分かったかもしれないなー｣

　兄さんは僕をちらり見て、千鶴の耳にコソッと話す。

　｢！｣

　千鶴はそれを当てられたのか、少し驚いてコクりと頷いた。そして千鶴もこそこそと話す。

　｢なんだよ、僕には言わないでさぁ、二人して何の話なんだよ｣

　僕は二人の動作に自分だけ、のけ者にされた気分で嫌だった。

　｢ここはオトナのお話だ。お子ちゃまは黙っていなさい｣

　｢おこ…っ!?｣

　二人はまたこそこそと話し始めた。

　僕は少しふてくされて、チャーハンを口に運ぶのであった。