BrandNewDay
 「蓮…我慢出来なくなるから俺やっぱり…」

 千鶴は僕の中に戻ろうとしようとする。

 …やっぱり戻ろうとするんだ。千鶴…。

 僕は戻ろうとする千鶴をぐいっと引っ張ると、強引にキスをした。

 「ん…れ…れんっ!?」

 「戻らないでってば…」

 僕は千鶴をぎゅっと抱きしめて言う。

 「でも…!!」

 焦る千鶴に僕はぐっと息を飲む。

 「…我慢…しなくていいよ…」

 「へ?………えぇっ!?」

 僕の言葉に驚いた千鶴はポカンとして僕を見た。

 「……えーと…蓮クン?意味分かって言ってる…?」

 おどけたように千鶴は言う。

 「…ばか、僕だって男だから意味くらい分かってるってば…千鶴といれるなら体くらい千鶴にあげるよ」

 …我ながら大胆に言い過ぎた。だって僕だってこんな言うとは思ってなかったし。男同士でなんて、やっぱりあの双子が言うようにホモなのかな…?

 「…覚悟は出来てんの?」

 「聞くなよ、ばか」

 千鶴はふわり微笑むと僕をベットの上で仰向けにさせて、服を脱がす。

 千鶴は上半身裸になると、僕の体をまじまじと見る。

 「な、なんだよ!じろじろ見んなぁ!!ばかぁっ」
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