BrandNewDay
「そうだ…葬式まではお前は見てる。だけどな、霊になって出てきても透けないと死んだことにはならないはずなんだよ。葬式前の出来事、葬式は、千鶴君が造った幻なんだよ…。全て、おばさんが言ったことも全て幻だ。前に聞いた話だと死んだはずの人が生きていた、それは危険に晒された人が望むものが強いほど苦しみに闘い、その望みが満たされた場合は意識が戻る、と。その魂となり自らの体で動くこと、触れるは可能。だけどな、見えるのは特別な人だけ。そして、自らの危険におかされてる体を外に出していると…」
な、ま、幻…?今までが幻…?じゃあ千鶴は…?このままだとどうなるの?
「外に出してるとどうなるの…?」
「……千鶴君は、本当に死に陥る…」
兄さんは俯いて、歯を食いしばりながら言った。
「何でだよ!何で千鶴は僕に死んでると思わせたの!?それに、幻ってこれも幻に入るのかよ!?」
僕は叫ぶように言うと手にぐっと力を痛いぐらいに込める。
「多分、死を覚悟してるんだ。千鶴君。でもオレが見た限り、限界に近いんだ…早くしないと、まだこの世にいるはずの千鶴君は消えてしまう…!」
なんで…っ!何で言わないんだよ!千鶴っ!昨日だって今日だって表に出てたんだ!元気そうなのは、今魂の体の千鶴で、今の千鶴はっ!そういえば、汗と辛そうな表情…さっきよろめいていたような…。
「兄さん!早く言ってよ!千鶴が!千鶴が…」
「すまない、まさかとは思ったんだが…早く…行かないと危ない!」
そうか…あの千鶴が事故を起こした次の朝、グラリと視界が揺れた…それは千鶴が造った幻に陥ったせいか!…くそっ!!
な、ま、幻…?今までが幻…?じゃあ千鶴は…?このままだとどうなるの?
「外に出してるとどうなるの…?」
「……千鶴君は、本当に死に陥る…」
兄さんは俯いて、歯を食いしばりながら言った。
「何でだよ!何で千鶴は僕に死んでると思わせたの!?それに、幻ってこれも幻に入るのかよ!?」
僕は叫ぶように言うと手にぐっと力を痛いぐらいに込める。
「多分、死を覚悟してるんだ。千鶴君。でもオレが見た限り、限界に近いんだ…早くしないと、まだこの世にいるはずの千鶴君は消えてしまう…!」
なんで…っ!何で言わないんだよ!千鶴っ!昨日だって今日だって表に出てたんだ!元気そうなのは、今魂の体の千鶴で、今の千鶴はっ!そういえば、汗と辛そうな表情…さっきよろめいていたような…。
「兄さん!早く言ってよ!千鶴が!千鶴が…」
「すまない、まさかとは思ったんだが…早く…行かないと危ない!」
そうか…あの千鶴が事故を起こした次の朝、グラリと視界が揺れた…それは千鶴が造った幻に陥ったせいか!…くそっ!!