BrandNewDay
 僕は拳を握りしめて、ぐっと息を呑むと、千鶴を見た。

 「…千鶴…あのね、僕千鶴のことがっ…!」

 「「こんちわーっ」」
 「…ちょっと…病院では静かにして下さいよ。ボクが恥ずかしいじゃないですか…」

 …っ。人がせっかく……。

 「ドッペルゲンガーズにその弟羽音……」

 千鶴はふっとため息をつきながら、ちょっと3人を睨んでた。

 「なんだよ…?事故って意識不明だったのが戻ったって聞いて学校早く出てきたのに…」
 「あ、蓮も来てたんだね?なんかもしかして…オレ達場の空気読んでなかったとか…?」
 「蓮さん、顔赤いですし…千鶴さんも恐い顔をしていますし、……何かありましたか?」

 三人は不承不承に口を開く。

 僕は首を思い切り横に振ると、「何にもないよ!それよりも三人ともお見舞い?」と焦りながら言う。

 「…それよりもって……ぐすっ」

 千鶴は泣きまねをしてたが、それを流して僕らは話しを続けた。

 「おー、こいつが意識不明から脱出したと聞いたから、来たんだが…」
 「それがこんなに元気なんだもんね…はぁ、心配して損したよー」
 「あ、お見舞いに果物の詰め合わせ持ってきたんです。どうぞ」
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