BrandNewDay
 羽音くんからしぶしぶ受け取る千鶴はまだふて腐れた顔をしてた。

 「…どーも。まあ、まだ完治はしてねーし、元気っつーほど…」

 「蓮、蓮。こいつにチューしろ」

 ボソッと耳元で蛍が言う。

 「はぁ!?な、なんで僕がっ!!」

 「オレたち感良いほうだからさー、蓮が千鶴にチューしたら多分千鶴は完治するよ、きっとね」

 芥がふふっと耳元で囁く。

 「な、ななな何言ってんだよ!馬鹿、そんなことできるわけないじゃんか!」

 二人に言うと、ぶすっとふて腐れた千鶴がじっと見ていた。

 「おい、ドッペルゲンガーズ、何で蓮に近寄ってんだよ?」

 「あら?千鶴ったらヤキモチー?」
 「ちょっと蓮に近寄ってるだけなのにー、ねぇ?」
 ちか…近い、顔近いよー。

 「お前ら…!!蓮っ!!」

 名前を呼ばれびくり僕は千鶴を見ると、千鶴の大きな手が僕の手首を掴んで、ぐいと引き寄せられそのまま顔が近いてって……え?

 …ちゅっ
 ちゅー

 くる、し…

 「あらま…」
 「うわお…」
 「…あ…えっと…」

 三人がぽかんと僕らのキスシーンを見ている。

 それなのに千鶴は甘いキスを何度も交わし、深く口付ける。

 「馬鹿千鶴っ!!信じらんない!!人前でっ!!」

 僕は千鶴から解放された途端に叫ぶ。
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