腐っても、青春
なんだか大石の顔を真っ直ぐ見られなかった。
オレは、ここから飛び降りたかった。

二階から落ちたところで、逃げも隠れもできないのだけど。



ふはは、と豪快に笑った大石は、オレの肩をポンと叩いた。




「あんまり無理してんなよ。 高校なんてバカなことするための時間だろ」



大石はずっと笑っていた。


オレは、納得がいったような、いかないような。

なんだかモヤモヤした気分が残った。



でも、大石の笑顔を見てたら、何というか…。

男の大石に対する感情をもて余してモヤモヤしちゃってる、そんなヤバい感じも全部含めて・・・。

これがオレの青春ってやつか、なんて、思えたんだ。






     <腐っても、青春>
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