Dear...
ポン、と軽く肩を叩かれ、自分が寝てしまっていた事に気付いた。


「着いたよ。」

「ん?…あ、はい!」


案内されてから、部屋に足を踏み入れて座るまでずっと、無駄に速い鼓動に、落ち着けと念じた。


思ったより、片付いている。

物が少なく、授業で使うテキスト類がテーブルに開きっ放しになっている以外は、ちゃんと整理されていて、


私の部屋の方が、物が溢れて大変な状態かな…


なんて考えているうちに、ドキドキは小さくなっていた。


「何か飲む?」

「いえ、お構いなく…」

「あーごめん。何もなかった。」

「えー…」

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