Love Songを君に【Ansyalシリーズ TAKA編】




「狩」
「黒鍵」



二曲を一時間……
引き込んで……
時間が過ぎる。



「はいっ。
 今日はここまで。

狩にしても、黒鍵にしても
演奏することに捕らわれすぎて
 その先の表現まで入れる人は
 すぐにはいないんだけど……
宮向井くんの演奏には……
その兆しが伝わってきました。

なら……
 私の弾き方を……二曲続けて
演奏するので耳で聴いて
 今後の表現の参考にしてください」



俺がピアノの前から立ち上がると
唯ちゃんが……
今まで俺が
座ってた椅子へと腰かける。



そのピアノの癖を
辿るように……
軽く運指をした唯ちゃんは
ゆっくりと指先をとめて……
最初の音を捕える。
< 104 / 613 >

この作品をシェア

pagetop