Love Songを君に【Ansyalシリーズ TAKA編】
「狩」
「黒鍵」
二曲を一時間……
引き込んで……
時間が過ぎる。
「はいっ。
今日はここまで。
狩にしても、黒鍵にしても
演奏することに捕らわれすぎて
その先の表現まで入れる人は
すぐにはいないんだけど……
宮向井くんの演奏には……
その兆しが伝わってきました。
なら……
私の弾き方を……二曲続けて
演奏するので耳で聴いて
今後の表現の参考にしてください」
俺がピアノの前から立ち上がると
唯ちゃんが……
今まで俺が
座ってた椅子へと腰かける。
そのピアノの癖を
辿るように……
軽く運指をした唯ちゃんは
ゆっくりと指先をとめて……
最初の音を捕える。