Love Songを君に【Ansyalシリーズ TAKA編】
ただその思いだけで、
悠久先生と必死に向き直る。
「そう言うことだったら、
協力するよ。
だけどその前に、雪貴君も
隆雪君に会っておいで。
『ただいま』って言って来ないとね。
後、託実くんにも
伝えないといけないよね。
それより雪貴君の方は大丈夫?
ツアー中に高熱に魘されてたって
聞いたけど」
「確かに……倒れはしましたけど、
大丈夫ですよ。
少し寝たら、
動けるようになりましたから」
「無理はしないんだよ。
それじゃ僕も後で、
病室に顔を出すから」
悠久先生はそう言うと、
カンファレンスルームを出ていく。
僕も先生の後ろを、
ナ-スステーションまでついていくと、
先生はナースステーションにある電話で
何処かに連絡を始めた。
そんな姿を視界にとどめながら、
兄貴の病室へと向かう。