Love Songを君に【Ansyalシリーズ TAKA編】
託実さんは、
そう言うと軽く手をあげて、
俺の前からゆっくりと
立ち去って行った。
俺は再び、
唯ちゃんの病室の前へと戻る。
病室の外から中を
覗きこんだら、
何度も見たことがある
唯ちゃんの友達の姿を確認する。
勿論俺は、
Takaとして
何度も接したことがある
その人だけど俺として、
その人と会うのは二回目。
ただ一度、
シークレットライヴの時に
会場の前で姿を見た。
ただそれだけ。