Love Songを君に【Ansyalシリーズ TAKA編】
「すいません」
暫く気が付いてくれるのを
待ってみたものの、
その人が俺に気が付く気配すら感じられず
思い切って俺は声をかけた。
「はい。
あら唯香に
逢いに来てくれたの?」
親友は少し疲れたような
表情を浮かべながら
俺の方に視線を向ける。
「初めまして。
唯ちゃんの教え子で、
宮向井といいます」
「あぁ、君。
LIVEハウスで、
唯香、苛めてた子だよね。
顔見たことあるわよ」
そうやって、
唯ちゃんの親友は
笑いかける。
別に苛めてたわけじゃないよ。