Love Songを君に【Ansyalシリーズ TAKA編】
脳裏に甦るのは
下から吹き上げる風がもたらす
死神の囁き。
兄貴が好きな場所。
そして俺が最初に
唯ちゃんと出会った場所。
唯ちゃんは……
その死神の声を聴いて
その身を闇の中に投じようとしてた。
あの日と同じ場所に立って
初めてわかる気持ち。
その囁きはとても優しくて、
何処までも心に
寄り添ってくれそうな
そんな錯覚にすら陥ってしまう。
何かに誘われるように
その場所へ、
ただ歩みをすすめていた。
その雪の谷に
この身を埋めてしまえば
俺はこの苦しみから解放される?
唯ちゃんも……
あの時、
同じように思ったのかな。
迷い子のままに、
彷徨い続けた世界は
明ける兆しすらない。