Love Songを君に【Ansyalシリーズ TAKA編】
それだけで、
こんなにも
心は軽くなるんだ。
何度も
わかっていたような
気持ちになってた
その優しさの大きさに
その温もりに、
改めて気づかされた
優しい時間。
病室に戻され、
着替えを手早く済まされた俺は
真っ青な表情をしたまま、
病室に駆け込んできた
兄貴の主治医、悠久先生の
無言の抗議と優しさの元に
早々に点滴を繋げられて
ベッドの住人へと立ち戻った。
病室の扉が
ゆっくりと開かれて、
ずっと逢いたかった唯ちゃんが
ゆっくりと病室内に入ってくる。
「唯ちゃん……」
トボトボと俺の眠る
ベッドの傍に歩み寄ってきた
唯ちゃんは唇を噛みしめながら
ベッドサイドの
丸椅子に腰かけた。
「唯ちゃん?」
「こらっ、何してるのっ。
ずっと心配したでしょう。
逢いたかったんだから」
泣きながら無理に
笑って俺に微笑みかける表情と
唯ちゃんの声が、
俺の頭上にやわらかに降り注ぐ。
「ごめん」
小さく呟いた声に、唯ちゃんは、
ギューっと抱きついてきた。
病室のドアが静かに開いて、
足音が遠ざかっていく。