Love Songを君に【Ansyalシリーズ TAKA編】



二人の医師が、
静かに席を
外してくれた瞬間だった。






眠る俺のベッドに
唯ちゃんが点滴に
あたらないように
気をつけながら入り込んでくる。






「唯ちゃん?」






狭いベッド。


唯ちゃんの体が密着して
俺の方へと体温が
リアルに伝わってくる。


唯ちゃんからの柔らかい、
口づけが羽となって
俺の方に降り注ぐ。





柔らかく、
とろけてしまいそうな、
痺れた感覚が
緩やかに広がっていった。




捕まえた。






もう俺は
君を離さない。





翌朝、ベッドの中で
眠りについていた
唯ちゃんが穏やかな表情を
浮かべて俺の腕枕の中で
目を覚ます。





「唯ちゃん」




俺にもう一度触れた、
唯ちゃんは、
にっこりと微笑んで体を起こし、
乱れた服を整えると
手さぐりで引き寄せた鞄の中から
小さな白い紙を取り出す。



そして俺の前へと
ゆっくりと置く。


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