Love Songを君に【Ansyalシリーズ TAKA編】
兄貴をイメージした
ギターフレーズ。
そして今の俺として
奏でたいギターフレーズ。
アレンジは自由。
一番は、兄貴の残したフレーズ。
二番は、俺が奏でたいフレーズ。
そして三番目は、
二人の奏でたい音色を
上手く取り込んで。
多少遊び心をくわえながら
今までのAnsyalの曲に
俺自身を付け加えていく。
Ansyalの中に『俺』と言う
エッセンスを練り込んでいく。
たったそれだけのことで、
俺はAnsyalのTakaとして
その輪の中に堂々と存在できる。
兄貴のゴ-ストではないのだと、
音が伝えてくれるようで。
放課後はAnsyal中心。
学校では、
授業とピアノ生活。
俺の学生生活は
充実していた。
夏休みを間近に控えた
七月のある日、
校内アナウンスが
俺の名前を呼んだ。