輝く光の中で
翌日、兄の智は、日本へ帰国した。

予定通り、万梨阿は、仕事があるので、莉那が輝の側に居ることに
なる。

莉那は、朝早くから、万梨阿の朝食を持って、病院に来た。

しかしそれより早く、俺が病室に居たので、驚いて

「王子様は、早いですね。クスクス・・・・」と、言われてしまった。

「その、王子は、止めてくれ!アルで良いから・・・・。」

「はい、じゃー、アル、今日から万梨阿をお願いしますね」

「あー、大丈夫だ。何があっても、側についているから。
 それより、フェリックスにも言ってあるが、輝を頼んだ」

「はい、承知してます。輝のパ・パ・さん!」

「・・・・・・。」パパと言う言葉に、感動し、嬉しかった!

「全く、莉那、アルをからかわないでよ。アル、そろそろ行きましょ
 じゃー、輝、いい子にしていてね。ママ、仕事に行って来るからね」

「マー・マー」と、輝は返事をした。それを見て

「輝、僕が、パパだからね!パパだよ!」と、必死に輝に言い聞かせたら

「パー・パー」と、言ってくれた・・・。涙が出てきた・・・。

「全く、これがこの国の王子って・・・・輝、パパにしっかり
 お仕事してね!って言いなさい。」
 
 と、莉那に言われてしまった。

万梨阿は、何とも言えない複雑な顔をしながら

「さぁー行きましょ!」と、俺を引っ張り、二人で病室を出た。
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