輝く光の中で
その夜は、病院に俺も泊まりたかったが、智に、

「俺達も帰るから、お前も帰れ!」と言われ、しぶしぶ万梨阿の
顔を見たら、万梨阿が

「アル、ここに泊まるにしても、あなたの支度は、何もないでしょ!
 私は、もう逃げないから、安心して、今日は帰って頂戴。お願い」

万梨阿に、お願いされたら、嫌だとは言えず、しぶしぶ病院を後にした。

俺は、そのまま仕事用のマンションに行き、マリーにまず電話した。

「お兄様、いったいどうなさったんですか!急に居なくなって・・・」

「すまない、万梨阿に同行してきた人が、急に具合が悪くなって
 フェリックスの所に運んだんだ。」

「そうだったんですか・・・。ところで万梨阿さんは?」

「あぁー、今日は、その人に付き添うって・・・。でも明日から
 の講演会と勉強会は予定通りするから。」

「お兄様、あの方が万梨阿さんだったんですね・・・・」

「あぁー、僕が捜していた万梨阿だ・・・・そうそう、僕は
 暫く、マンションから通うから、そのつもりでいてくれ。」

「はい、解りました・・・・・・。じゃーおやすみなさい」

「お休み・・・・」

マリーは、何か言いたそうだったが、すぐに、俺はエドワード連絡した。

「エドワードか、すまなかったな、急に居なくなってしまって」

「いいえ、万梨阿さんの方は、大丈夫でしたか?」

「あぁー、同行してきた人の具合が悪くなって、急遽、運んだんだ」

「そうでしたか。ところで明日からの予定は、どうなりますか?」

「予定通りに進める。それは、了承済みだ。それから、僕は
 暫くマンションから通うから、そのように皆に伝えてくれ。」

「はい、承知しました。それでは、明日、会社でお待ちしてます。」

「あぁー、ご苦労様」

と、エドワードの電話も切り、俺の頭の中は、万梨阿と輝で
いっぱいだった。

「輝は、天使だったなぁー・・・・・・・」
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